豊中 訪問看護は「あったかリハビリ」へ

訪問看護:訪問中の癒し

20171116_134416.jpg

地面は冷たいだろうから〜という、飼い主さんの優しさ。







私が可愛いね〜と声をかけると・・・







20171116_134419.jpg

今度は私のスクーターにon




飼い主さんは年配の方で、ご自信も寒いだろうに『家の中ばかりじゃ気か滅入るだろう』『寒いだろう』
と。
スクーターでの訪問は寒いですが、ホッとする時間でした。


もうちょっと一緒に過ごしたかったなぁ。(所長 宮川)

94歳のイイワケ:2

『おばぁちゃん、七夕の短冊書いてくださ〜い』

『ハイハイ…』

『○○さん。1日でも早くむかえに来てください』




『もう一回書くわ。短冊ちょうだい。』

『…一時間でも早く迎えに来てください。』

94歳。まだまだ元気です。
ご本人の思いとはウラハラに、お迎えの日は遠そうです(*^.^*)

あったかでは看護師さん募集中です。
まずは週1回から!
それともガッツリ常勤でがんばる!
どちらも募集中です。不安も希望もまずは聞かせてください。ご連絡お待ちしてます。
Nsみやかわ

  • 20170715234523025.jpg

94歳のイイワケ:1

私『さぁ〜今日もお風呂に入りましょうか!!!』

94歳女子『いや〜今日はやめとくは。アレの日だから

私&94歳女子『( 快笑 )』

私&94歳女子『(そのままお風呂場へgo!) 』

・入浴は自分で入ってるから・・と、入っていないにのに拒もうする94歳女性。
夫は数年前に他界。
現在息子さん夫婦と同居中。
なにを言っても、勧めてもお風呂に入らない。家族では介助困難で訪問依頼があり現在訪問中。

でも毎回ちゃんと入ってくださいます。

さてさて、次回はどんな言い分で拒まれますかね。ちょっと楽しみです。
次週もよろしくお願いします♪
(みやかわ)

たちあおい6月23日
623hana.tachiaoi.jpg

利用者さん(患者さん)の事

ご無沙汰しておりましたが、そろそろ復活!
Ns宮川です。


訪問看護では、病院でいう『患者さん』を『利用者さん』ということが多く、あったかでもそう呼んでいます。

しばらく訪問業務は休んでいたんですが、先日久しぶりに訪問しました。
体調について尋ねていると利用者さんより、

『おめでとう。生まれたんだってね。かわいい?』と、声をかけられて驚きました。
私が訪問したのは1月3日。
お正月でも訪問看護が必要な状態にある利用者さんなんです。
この日は2名の訪問でしたが、そのどちらの利用者さんにも同じ声をかけられました。
驚きと同時に、なんだか力が抜けました。良い意味で。
看護師が利用者さんを看てるんですが、利用者さんも看護師をみてくれてます。ご自身の体はしんどい状態なのに、みてくれてます。

あらためて利用者さんの事、まだまだ自分が気づいていない事があるなぁと感じました。

さぁ〜今年もぼちぼちと、でも全力で!訪問看護やっていきます。
どうぞよろしくお願いします!

20170105_150507.jpg

新入職の訪問看護師さんの一か月間 @

こんにちは宮川です。

新しい職場に就くと、自身も患者さん(訪問看護では利用者さん)も少し緊張気味のせいか、通常では無いような出来事や話が上がったりするかと思います。

あったかに入職されたナースさんの一か月の変化を追ってみると・・・

まずは
『服装』
動きやすい服装・屋外を自転車やバイクで移動する服装・あったかではポロシャツにジーンズ以外のズボンの着用とし訪問に回っています。
・訪問看護初めてナースさん出勤初日:トレーニングパンツにポロシャツ。(プラス時々カーディガン)
 「寒く無い?!」「日焼け大丈夫?!」 この言葉を5年間、ほぼ毎回言ってるように思います(笑)
そして徐々に服装が変化し一週間も経てば、防風・UV対策されたスタイルに変化しています。他のスタッフを見て真似たたりアドバイスをもらったりしてるんでしょうかね。

そして
『地図を読む』
初めは同行訪問を行いますが、『どこに自分は行くのか?』利用者さん宅に無事に到着せねばなりません。
ステーションから利用者さん宅へ初めは先輩ナースと一緒に向かうようにスケジューリングしますが、どうしても『現地=利用者さん宅前集合』になってしまうことがあります。
グーグルマップや紙地図で調べて、必死で目的地に・・・と思いきや、地元出身の事務員さんや他スタッフなどが「スーパーがある・小学校がある」などアドバイスを行ってくれて?、これまた一週後には「あのコンビニの近くですね・他に近道ってありますか?」なぁ〜んて言葉がでるぐらい。慣れるんですね。

hana DSC_0331.jpg

そして訪問場面では・・またお伝えしていきます。


訪問看護ターミナルの関わりB役割分担と覚悟

こんにちは宮川です。

前回のお話Aまずは3週間 の続きです。
(末期がんのお父さん=Aさんは入院したくありません。しかし、お母さんが自宅で介護するのは大変だと心配する娘さんと、介護していけるだろうと漠然と思っているお母さんに、『まずは3週間 自宅で介護してみましょう』と話をしました)

自宅介護でお母さん=妻が主に担当する事は、食事・服薬介助・オムツ交換・口腔ケア。

訪問看護師は、膀胱留置カテーテル管理(週一回の交換や洗浄など)・全身清拭・排便コントロール・体調チェック。まずは週2回から開始。

この予定で開始してまずは数日後、どれぐらい妻は疲労を感じているのか?何か問題は無いか?をチェックすると・・・
介護者からの訴え=一番の問題は、お父さん=本人が食べない・飲まない。
二番目は、夜になってお母さんの姿が見えなくなると「おーい!」と呼ぶ事でした。

一番の問題に関しては、もともと食が細いこともあり、また食欲低下は自然な事だと受け止めるようにしました。
二番目の問題に関しては、夜寝る前や買い物に出かける前など、本人のそばから離れる時は必ず『声をかける』=『今から私も寝ますからね・今から30分ほど買い物に出かけますのでいません。』など。これは効果がありました。

そして3週間が経過。
自宅介護を始める前に心配していた、『自宅介護はお母さん=妻の負担が大きく、しんどいだろう』という問題は、あまり出てきませんでした。そして、心配していた娘さんも、このまま自宅で看て行けるだろうという気持ちになりました。

自宅介護を始めてから約10週間後、お孫さんを含め家族皆が見守る中、自宅で息を引き取られました。


今回の例 Aさんは、苦痛の訴えが少なく介護負担も軽かった。だから自宅で最期まで介護することができたんだ。と、思う人もいるかもしれません。しかし 多かれ少なかれ介護負担はどんな状態でもあります。
もし今回のAさんが上手く自宅看取りできたと評価するなら、その要因は家族の死への覚悟の内容が良かったからかと思います。
・本人の希望である自宅で過ごすという事が可能であればそうするし、無理なら病院でみてもらおう。
・人はいつまでも生きることは出来ないから。
・できる事はしてあげよう。
お母さん=妻のこのシンプルな考えが、自宅看取りを可能にし、私達看護師もサポートする事ができたと思っています。


訪問看護ターミナルの関わり Aまずは3週間

こんにちは宮川です。

前回のお話@ の続きです。

(末期ガンで通院終了し最期は自宅で過ごしたいAさん。
(Aさんが望むなら自宅で見てあげたと言う妻。
(お母さんが介護するは心配なので、ホスピスへ入った方が良いのではないか?と悩む娘さん。

家族とご本人と初回面談時に『まずは自宅で3週間様子を見てみませんか?』というお話をしました。

その理由として・・
・ご本人は自力でベット離床できない状態だが、会話はできるし認知機能に問題はなく現段階で入院をすると きっと退院したい・したい!と、きっと毎日面会に行く妻へ訴えるだろう。
そう言われると妻も辛いと思う。
・ただ、自宅介護で、終日 苦痛の訴えがあり妻に介護を要求することが増えると、介護負担は大きく妻の健康が心配になる。
・ホスピスは事前申し込みで入所待ちの期間があるので、どちらにしても少しの間は自宅介護が必要。
・一度 自宅介護してみて無理だと感じてからホスピスに入ってもらう方が、妻も納得できるのではないか?

この話に妻・娘さんのどちらからも了承され、在宅療養が開始されました。

まずは3週間。
継続には、少しコツ(?)が必要でした。
次回に続きます。


DSC_0270.JPG
しだれ梅


訪問看護 ターミナルの関わり @入院は嫌。

ほしいじいたけ ほしばあたけ
DSC_0216.JPG
利用者さんから紹介してもらった絵本。笑いあり、絵本って楽しいですね。


こんにちは宮川です。
一月に永眠された利用者さまが2名いらっしゃいました。

Aさん:89歳男性は妻と2人暮らし。癌末期で病院への通院治療は終了となりホスピスを勧められましたが本人や家族間で在宅療養かホスピス入院かで意見が分かれました。

Aさんは入院は嫌で、以前に一週間ほどの入院中も膀胱バルーンカテーテルの自己抜去など問題行動を起こしてしまいます。

妻は、夫が入院を拒むなら自宅で介護しようと考えていました。ホスピスへ入院しても問題行動などでご迷惑をお掛けするのも申し訳ないのでと言う思いもあります。

近郊に住む娘さんは、自身が孫の世話など家庭での忙しさのため父の介護を手伝えるか不安がある。だから主に介護をすることになるだろう母の疲労を想像すると心配で、ホスピス入院が良いのではないか?と考えています。

こういった家族の思いとともにAさんの訪問看護依頼がありました。

さてどうしようかなぁ。
家族と本人の希望を元に訪問看護が始まりました。

(この続きは次回へ)

訪問看護でストーマケア

こんにちは Ns宮川

イレオストミーの一時的ストーマがあり、週3回看護師でストーマ装具の交換を行っている利用者さまがいらっしゃいます。一時的ストーマですので数ヶ月で閉鎖予定です。

本来ストーマケアはセルフケア確立が必須で、若い頃に造設したストーマを高齢になった今もご自身で管理されている方も多いと思います。しかし高齢となり自分で交換するのが一苦労。また認知症がありキレイに交換ができなくなった方を訪問看護でサポートする事もあります。

今回の利用者さんはご自身では交換困難で依頼がありました。
入院中からストーマ装具の装着困難があったようで、便漏れトラブルも続いていたようです。

自分で交換はできない。
でも帰りたい(退院したい)。

病棟の看護師さん達に「大丈夫。自分で交換できる。漏れたら交換したら良い」
と励まされ自宅に帰って来られたようですが毎日のように便漏れし、その都度 別に住む娘さんへ緊急コールするのが辛くなり訪問看護依頼となりました。

入院中は中3日で交換を目標にしていたようですが、便漏れトラブルが多く現在は週3回交換にして順調です。便漏れした時も応急処置として自分で張り替える事もできるようになりました。
でも毎日家で過ごしておられ、いつ便が漏れるかと思うと外出するのが怖いそうです。
食欲も低下し頬がコケてます。
ご自身でも活動不足を感じ、早く閉鎖手術を受けたいと考えておられます。

今回の利用者さんを通じてストーマケアの難しさや、WOCナースからアドバイスをもらい実施する事で勉強になりました。
在宅では、病院ほど同症例を数多くみれる事は少ないので、自然と覚えたり出来るようになる・慣れるという事は難しい。今回のストーマケアも『一時的ストーマだから』という理由で対応方法を模索しなければ、何も学べないし利用者さんの苦痛は続いていたと思います。

経験が無い事でもできるようになる。

利用者さんのためですもん。


2DSC_0117-EFFECTS.jpg

体重が増えない人

DSC_0047パンケーキ.jpg
体重1kg(脂肪として)減少させるのに必要な消費カロリー:7200 Kcal程度だそうです。


こんにちは 食欲増進中の 宮川です

ご高齢の方で、食欲がありちゃんと食べてるけど痩せてる方と、その逆に「食欲がないなぁ」なんて話しているのに、少しぽっちゃり型の方がいらっしゃいます。

食べてるのに体重が増えない人=
・おかずが多い(おかずが好き)・ご飯(お米)や、うどんなどの炭水化物は苦手(量が食べれない)な人が多い。・おやつに、こだわりがある。

食欲ないなぁ〜でも体重はキープしているぽっちゃり型の人=
・お茶漬けや、雑炊、お粥が好き
・食事がすすまなくても、おやつは食べれる。もしくは、食欲ないなぁと感じるとおやつを食べる。

なんて共通点があるような・・・。

『ちゃんと食べてる』と自分で言うのは『感覚』的なものなので個人差がありますし、体重増減には消費カロリー・基礎代謝なども影響するので一概には言えないとは思うんですが。


そしてまた・・・おかずを沢山食べる人は、自分の食欲を『(食欲)ある』と話し、お茶漬けなどを好んで食べる方は、『食欲)ない』って言う人が多いのかなぁと(あくまでも、ホンマでっか?!ぐらいで読んでくださいねッ)


・・・最近、痩せてる食欲有り!の高齢者さんの訪問をしており、どうしたら上手く体重増加できるかなぁと思案中でして

訪問看護師のお仕事・浮腫とリハビリ

2015年9月22日(晴)
soraDSC_0034 (1).jpg

みなさんこんにちは Ns宮川です。
今日の訪問は、腰痛と膝痛で歩行はつたい歩き・足には浮腫がある方です。
fushu150310_1114-001.jpg



fushu150609_1109-001.jpg

訪問当初は、皮膚に傷があり医師からの指示で処置していました。
今は傷は治り色素沈着も薄くなってきました。

この方は、まだ76歳。主婦でお買い物大好き・お喋り大好き。
夫と二人暮らしで、食事の準備も自分で行なっています。
毎日お化粧して爪もマネキュア塗って、洋服も明るめの色をチョイスしてとても綺麗にされています。

  なぜ訪問看護をうけているのか?

室内は伝い歩きで、手すりやテーブルなど何かを支えにしないと歩けません。腕や肩は疲労してます。
外出はタクシー。買い物はショッピングカートを支えに座る場所を探しつつ行なっています。
通院は可能ですが、待ち時間じーっと座ってると次に動く時に、足腰が痛い・立てなくなるんじゃないか?なんて思うそうです。

  デイサービス・デイケアなどの通所サービス利用はしないのか?

夫はデイサービスを利用されていますが『あんな、年寄りばっかりの所で一日過ごしたくないわ』
と、見学にいったきりで利用は拒否。

訪問看護では、室内リハビリを行なっています。療法士によるリハビリ訪問を勧めたんですが、足に傷があった時に、傷の処置やシャワー浴介助を看護師が手伝っていたので、療法士に変更するのを拒まれます。

訪問看護では、バイタルチェック・ストレッチ介助・筋トレ・自主トレ指導とダイエット指導。
それと浮腫の軽減を目的に皮膚を少し動かすといったケアをしています。
パンパンに張った浮腫部の皮膚を強く動かすのは危険ですので、自然に動く方向に動かしてみる。時には軽く圧迫してみる。すると、少し皮膚の緊張が和らぎます。

最終目的は、自分で上手に体を動かすことができるようになる事・浮腫が軽減する事。
そして、いつかは自分の為に通所サービスを受け入れてもらいたいなぁと思っています。

祝日の訪問看護

こんにちは宮川です。

20日祝日は海の日らしく、暑かった−。東京都心で50年ぶりに海水浴場復活!のnewsもあり、夏といえば海!なんでしょうか〜(^^)

週3回浣腸や摘便で排便コントロール中の利用者さま宅に訪問してきました。
通常は祝日お休みを頂いており、ご家族さまでのケアをお願いしている場合が多いんですが、ちょっと浣腸&摘便となると難しいかな・・と。排便ケアを3日開けると、お腹が苦しくなるようです。
90歳を超えるご高齢の方で食べる量もそんなに多くないですが、お腹を触ったり音を聞いてると、結構ガズが溜まってる。それが苦しさの原因かな〜。


『祝日は仕事休みが良い!』なんて、病院で働いていた時は思ってなかった。・・・と言うか、願っても当たり外れみたなもので、期待できなかった
でも訪問看護ステーションって、祝日休み or 交代出勤の所が多く、通常営業しているとこって少ないように思います。
ただ、そんな風潮も今のうちかなぁ。
在宅療養者さんが増えると、病院・病棟勤務と同じように、祝日もお仕事有り!が普通に・・・必要になりそうです。がんばろ〜ww


排泄ケア後は、いつも通り石けん洗浄。
泡洗浄っていいですね。綺麗に汚れも取れるし、石けん成分も流しやすい。
キレイに洗えて気分もスッキリ!


im1泡.jpg






臨時訪問

こんにちは宮川です。

毎週1回 14時〜15時で訪問看護を受けておられるM様。80歳。
奥さんと二人暮らしです。
訪問看護では、入浴介助や血糖チェック・インスリン注射指導などを行なっています。
毎回訪問時には、体調チェック&色々お話をお聞きします。

昼食は食べれましたか?(と、私が尋ねる)
『うどんやったなぁ』(本人)
『私はパン』(奥様はご飯よりパン派らしいです)
お通じはありましたか?
『うん。あるよ。・・・今日やったかなぁ。昨日やったかなぁ。毎日あるで』(本人)
『トイレ行ってるからあるんやろうね。』(奥様)

と、毎回同じ返答が返ってきます。


この日も同じやり取りの後、バイタルサインもいつもと変わりなく入浴をする事にしました。
ところが・・・
お湯から上がったら急に返答が少なくなり、顔色不良。

大丈夫ですか?気分悪いですか?と尋ねると、
『どうも無いと思う。』(本人)

直ぐにベットに戻り臥床安静。バイタルサインは入浴前と変わり無し。
お水を少し飲んでもらい、どうですか?と尋ねると、
『さっき、凄いしんどかってなぁ〜。』(本人)

いつもはこの後にインスリンを打ちます(介助します)が、今日は夕食前に再度訪問(臨時訪問)して打つ事方が安全だと思い、夕食時間を尋ねると『6時ぐらい』と奥様がおっしゃったので、私は17時に再度訪問する事をつげて一度帰りました。

雨あがりの桜じゅうたん
image (1).jpg

そして17時に訪問すると夕食は済んでました。
『どうしたん?』(本人・妻)

私は、入浴後に体調不良があった事・夕食は18時だと聞いていたので、17時に訪問してインスリンを打つ予定だったことを説明しました。

『そんな事あったん。ご飯もう食べたわ〜。』(本人)
『待っといた方が良かったんやね。ごめんなさいね』(妻)

お二人は、穏やかに・・・そして、あまり困ること無く生活されています。

認知症(・・診断名はついていませんが)看護は、観察力&安全確保に神経を使い、意外と度胸がいります。


高齢者の穿刺・点滴ルート確保

こんにちは Ns宮川です。

高齢者の採血や、点滴に血管確保をするのが難しい。と感じたことって、ありませんか?

1回目失敗・2回目失敗・3回目・・・(もう血管無いよ〜)成功する気になれず、スタッフ交代したいもうやだ〜(悲しい顔)そんな事は私以外の看護師さんにもあるかなぁ〜?と。


最近の訪問看護で、週3回点滴指示が出たんですが、まさに悪夢!!
初日漏れ・第2日目 数回失敗という結果がでました。
脱水の患者さんだから、血管でてないよね。と、優しい声をかけてくれる看護師さんもいますが、

・・・ダメだこれではダメ!!!利用者さんに申し訳なさすぎる。。。

そこで初心に戻り良く考え、念の為に恩師へも相談して万全?の体制で迎えた第3日目・・・・
1回で成功!!

そして第4日目・・1回で成功!
そして第5日目・・・1回で成功!

と、失敗しなくなりましたわーい(嬉しい顔)


失敗することで学ぶ事は沢山ある。と、言われますが、正しく?は、失敗を繰り返して成功した時に学ぶ事が沢山ある!!と、私は思いました。

偉そうに語れる身分ではありませんが、もし穿刺で私みたいに半泣きになっている看護師さんがいらっしゃれば、少しでも参考になればと思い、成功したポイントをまとめてみます。

高齢者の血管の問題点
・蛇行・動く・張りがない・血管に強度?が無い(一度確保できても、後で漏れる)

成功ポイント
@ 針のキャップは付けたまま、刺す時のデモンストレーションをする。
⇒これにより、自分の手の位置や使用する針の長さなどで、実際に“刺し始めてから”施術に無理のある姿勢か否かがわかる。
A 何度か駆血する。駆血する位置を変える。
⇒1度目の駆血の後、2度目を駆血する時は、10秒程度は待つ。
B 皮膚と血管をほどよく進展させる。
C ゆっくりと刺す。

どうでしょうか?他にも以前から言われれいる“腕を暖める”“腕を下げた状態で駆血する”などもありますが、あえて省きました。今回の私の成功は上記の4つが大きかったと思うからです。

@は血管ばっかり見てると、いざ穿刺し始めると、あれ?自分の手が固定できずに針が上手く進められない!!なんてトラブルを防げます。Bは恩師曰く“そのサジ加減やね”と。私の頭の中は“伸展させすぎると血管内ボリュームが減るので針は入りにくくなるから、極力伸展させずに穿刺したい”でしたが、その考を改めました。そして、その分 角度を付けずに穿刺する。

ちょっと長くなりましたが、今日はこの辺で終了〜。また気づいた事があれば、書いてみようと思います。


針が上手に抜けました♪

皆さんこんにちは〜所長の宮川です。

ご家族の方より『先生が往診に来てくださった時に点滴を受けたんですが、終わったら針を抜くように・・・と、やってみましたが上手くいかなかった。』とのお話がありました。

訪問看護へも3日間の点滴指示が出ましたので、ご家族でも安心して上手に抜針できるように工夫してみました。

点滴指導.JPG

点滴指導2.JPG

工夫点・・・果物を保護していた発泡スチロールに抜いた針をすぐに刺す!こうする事で止血に集中できます♪

と、言うのも・・そもそも針を抜いた後、針穴(皮膚に針が刺さっていた所)を圧迫して止血する。
これが大切なんですが、どうもに心が奪われてしまい、針穴への集中が薄くなってしまう方が多いようです。
そりゃそうですよね〜。針って怖い感じがします。私も抜いた針が『どっか違うところに刺さらないか?』なんて思ってしまいます。病院で針刺し事故と呼ばれる殆どは『抜いた針(抜針後の使用済み針)』ですね。

そこで、誰かに・どこか違う皮膚に刺さらないように『刺さっても良い物に刺しておく!』という工夫をしてみました。
今回は、たまたま写真の発泡スチロールが近くにあったので使用しましたが、別の物でも代用可能(捨てれるものなら)だと思います。

ちなみに・・・針は医療廃棄物なので、小瓶など安全な物に入れて病院で捨ててもらいます。

3日間一度も失敗無く上手に抜針ができました。80代のお母様の介護をなさっている娘さんが、少し怖いながらも嫌がらずにレクチャーを受けてくださいました。その気持ちに脱帽です。


ハンドケア

こんにちは、Ns宮川です。

「爪切りをして欲しい」という依頼がチラホラあります。
どんな方からの依頼が多いかと言うと・・・

麻痺がある人・高齢で足の爪まで手が届かなくなった人・巻き爪や肥厚爪で普通の爪切りで切れない人
などです。

家族がお手伝いされていた時もあったようでうですが、年齢とともに近くが見えにくくなってきて、安全に切る事が難しくなっているようです。

とある訪問で、手の爪を切っていると何か臭がする?時がありました。爪の間に汚れが溜まっているって程では無いので、どこが原因かなぁ―?と、よく見ると麻痺側の手の平の真ん中・指の間に垢かな?とう程度の汚れがありました。毎日入浴されている方ですが、どうも洗いにくいようですね。
石鹸では落としにくいと感じたので、オイル清拭をしたところ、結構な量の垢がとれましたひらめき
それからは、匂いも無くなっています。

きっかけは「爪が切れないから、切りに来てー!」って依頼でしたが、清潔保持・感染予防が必要なケースと言えますね。

ちなみに、上記の方は片麻痺があるので手を広げにくい⇒ストレッチで広がり易くする事が必要だと思ったので
・・・オイル清拭⇒爪切り⇒マッサージもしくは、マッサージ⇒オイル清拭⇒爪切り。って順で行なっています。



手をマッサージされると気持ち良いです。肩こりっがあるように、手もこったりするんでしょうね。
hand2.jpg


病棟看護師さん〜退院時の備え

こんにちは。看護師の宮川です。

先日“退院時カンファレンス”などが立て続け?・・・ケアマネさんより連絡を頂いて、入院中の利用者さんの様子をみに伺ったりなどなど、病院に行く機会があり、ちょっと気づいた事がありました。

まず、看護実習生が沢山ひらめき懐かしいなぁ〜わーい(嬉しい顔)

そして、
『病棟看護師さん医師から話を聞くと問題点が分かりやすい&帰宅後の問題を想像しやすい
・・・え〜勿論その為のカンファレンスなんですがねあせあせ(飛び散る汗)再認識しました。

『どこにどう訪問看護が関わるか?』が見えてきます。

それと、退院してからの生活に必要な事もお願いしやすい。例えば、退院時処方の一包化や、再診日の調整・在宅(地域医療)医療への引き継ぎ。ご家族への介護指導状況など。

訪問看護じゃなくて、ヘルパーさんで対応できると思える事も多くあります。勿論 介護プラン作成はケアマネジャーさんが作成されますが、退院時は特に体調に応じて考える必要が高いので、少しでも参考にしてもらえたら良いなぁと思います。

退院してから、もう一度病棟看護師さんや病棟主治医に尋ねにくいですのでねバッド(下向き矢印)



そしてもう一つ。
『病棟看護師さんは、ちょっと不安(心配・不思議)そう?に見える』
ケアマネジャーさんやヘルパー事業所さんなど、4〜5名集まってるんですが、皆さん病棟看護師さん大好き?!で、色んな質問をする・・・例えば、『どんなご飯を用意したら良いですか?』や、『日曜日とかも訪問に入った方が良いですかね?』『室内な車椅子?それとも伝い歩きか?』などなど。ちょっと困惑されてるのかも?ですねがく〜(落胆した顔)

・・・ほんとお疲れ様です。

在宅療養と入院加療に関わる人の役割がお互いに分かって、話をする。そして必要な情報をスムーズに提供し合えたら。。
訪問看護師は、病院で働いていた人が殆どなので、そのお役に立てると思っています。

入浴介助

こんにちは 看護師の宮川です。

今日の訪問は入浴介助・・・看護的に言うと『身体清潔の援助』ってことですね。

『ピンポ〜ン♪』

・・・応答なし。

そのまま玄関ドアを開けてご挨拶。『看護師の宮川です。お邪魔しま〜す。』

利用者さんとの約束で応答は無いけど玄関から入る事になっているんです。
訪問時間は決まってますからねッ。

はい。バイタルチェック。
『前回からお変わり無かったですか?』

お変わり無かったようです。バイタルサインも変動なく異常無しるんるん

『じゃ〜お風呂に入りましょうか。準備してきますので待ってて下さいね。』
って事で浴室をチェック。
いつも通り奥さんがお湯を沸かして、着替えの用意もしてくれています。

そして、私も短パンに着替えてダッシュ(走り出すさま)(今日は防水エプロン無しでいきますッ)

準備バッチリ!!では、ご本人を誘導〜 
と、その前に・・・まだ少し肌寒いので、シャワーを出して浴室や椅子などを暖めておくことにしましょう。

ご本人と一緒に浴室まで歩いて移動します。麻痺がある為、歩行時は転倒自己に注意して付き添います。

脱衣介助→入浴・・・今日の利用者さんは、入浴中に温冷刺激を行なっています。
そして洗髪・洗体。
私は、洗髪→洗顔→タオルで顔・頭を拭く→洗体 の順で、『頭から綺麗にぴかぴか(新しい)』介助をすることが多いですw

綺麗にピカピカ!体も暖まっていい感じです。
脱衣場に出る。その前に・・濡れた体は、まずは浴室内で軽く拭いておきます。少しでも暖かい方が良いですもんねいい気分(温泉)
服を着て、自室まで戻り終了!

『ありがとう』

と、ニッコリ(*´∀`*)顔で言って下さいました。

今日も気持ちよくお風呂に入れて良かったるんるんと、ホッとします。

訪問看護時間:介護保険 60分未満
利用者さまの主症状:右片麻痺によるセルフケア困難
訪問看護の内容:一般状態の観察と身体清潔の援助がメイン。

・・・看護は看護。入浴介助がメインの訪問看護でも、健康的に生活ができるよう栄養や歩行状態・介助者の健康etc..なども毎回観察しています。


排便コントロール@

看護師の宮川です。

今日の訪問看護もメイン仕事は、「排便コントロール」
お通じを自力では出せないふらふら方の看護です。

チャイムを鳴らすとご家族が出迎えてくれます。
「こんにちはー!前回からどうですか?お変わりなかったですか?」
・・毎回まずは、ご家族に尋ねます。

次にご本人さんに「こんにちは○○さん♪」
・・・
言葉での返答はありません。脳梗塞後・右片麻痺麻痺・言語障害があります。神経因性膀胱の疑いで膀胱バルーン留置もされています。

ご家族に前回訪問から今回訪問までの状態を伺ったあと、
@バイタルチェック。A腹部聴診 B腹部触診 C浣腸 Dマッサージ E排便処理 
F陰部・臀部洗浄 Gバルーンカテーテルからの尿流出状態・尿性状・固定位置の皮膚状態などをチェック。

浣腸してから10分ぐらいで排便できました!
便が出てからはお腹も柔らか♪今日はいい感じです。

さてさて、排便は上手くでましたが、なんと!!カテーテル内に泡が!
・・・捻じ曲がってました。カテーテルがたらーっ(汗)

キレイに直して、膀胱付近をマッサージ。
・・流出良好!

ん?皮膚が赤い。
・・・カテーテルを留めている下腹部に発赤が!
位置を変えましょう♪

はい。ケアで体の位置が大分下に下がってしまったので、頭部側へ移動し掛け布団を整えて終了。
・・「お疲れさまでした♪」
私の声かけの口癖です。ご本人もがんばりましたのでね!

最後に今日の記録を5分くらいで書いて印鑑をもらい終了。

あ!
帰宅の前に・・いつも終始見守ってくれてる ペットの猫ちゃんにも「ばいばい♪」と鼻を撫でます。
・・『ごろごろ♪♪』
寝っころがってグルっと体を回す姿がかわいい黒ハート

今日も無事終了です。

訪問看護時間:介護保険 60分未満
利用者様の主疾患:右片麻痺
訪問看護内容:排便コントロール・一般状態の観察(異常の早期発見)・カテーテル管理・家族への介護指導と、家族の介護負担の軽減。
・・・看護は、看護。排便ケアだけってことは無いんです。ただ決まって行なうケアが利用者さまごとにあります。