『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。
『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第303回は『名前だけでも覚えて帰ってください』
『名前だけでも覚えて帰ってください』誰が言い始めたかは定かではないが、漫才の枕でよく使われる言葉である。『顔と名前だけでも…』などという場合もある。
名前を覚えるということは「名前だけ」を覚えるということではない。名前から想起されるものも含めて覚えるということである。何でもいいからとにかく知ってもらうこと。これが第一。知られていないことはないのと同じ……。
一度あるイメージで覚えられてしまうと、そこからイメージチェンジを図るのは相当難しくなる。…と人は考えがちである。だから最初の一歩、初手に悩む人も多い。もちろん、最初の一歩の為の周到な準備は大切だが、まずは小さくても踏み出すことである。始めないと始まらない。
一度あるイメージで覚えられてしまうと、イメージチェンジをするのは難しくなるのは事実。だが、そもそも「覚えられること」「記憶に残ること」自体が相当難しいのだ。
『名前だけでも覚えて帰ってください』と、結構な数「漫才の枕」で聞いたが、僕が実際に覚えている漫才師はそう多くない。
イメージが固定するとイメージチェンジは確かに難しい。だが現実は、イメージチェンジするイメージすら残らない場合も少なくない。イメージチェンジが難しいというのは何らかのイメージを相手に残せたということでもある。それはそれで、すごいことなのだ。良し悪しはともかくとして……。
イメージの固定を恐れる以前に、まずは何らかのイメージが相手に残ることが肝心。そのための言葉が『名前だけでも覚えて帰ってください』である。もちろん十分に知られた人が、「自戒と謙遜の意味を込めて」とか、「単なる語感、リズムで選んだ」というのもあるだろうが。
「ドーナツ」=『名前だけでも覚えて帰ってください』
「ドーナツの穴」=『イメージが固定するとイメージチェンジは確かに難しい。だが現実は、イメージチェンジするイメージすら残らない場合も少なくない。イメージチェンジが難しいというのは何らかのイメージを相手に残せたということでもある。それはそれで、すごいことなのだ。残ったイメージの良し悪しはともかくとして……。』
今日はここまで。文責 江口
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