近づいてこない恐怖というものはない。自分に関係のない遠い、近づくことのない世界で起きていることに恐怖を感じることはまずない。
で、迫りくる恐怖の話である。恐怖そのものには意思はない。恐怖「が」自ら近づいてくること、恐怖が「接近」することはない。
が、突然恐怖「は」迫りくる。気づいたときに近くにある。恐怖「は」突然近接するから怖いと言える。こちらのペースで距離感を取れる恐怖はない。
恐怖の対象に近づくのは何らかの「興味」や「必要性」があるからだ。恐怖そのものに接近しているわけではない。結果的に恐怖に近接しているのである。恐怖は突然近接に現れる。
恐怖は出てくるTPOが完全にはつかめない。だから怖い。TPOを測れるもの、測れる距離感にあるものは怖くない。
コントロール出来る接近、コントロール出来ない近接。コントロール出来ると接近していたら、思っていた以上に近接していた。それが恐怖になる。恐怖である。
恐怖は迫りくる…、迫ってくるわけでもなければ、迫っていけるものでもない。
今日はここまで。文責 江口
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