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ドーナツとドーナツの穴 第282回『騒音を拾って声を拾わず』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。

 第282回は『騒音を拾って声を拾わず』

 ラウドマイノリティという言葉がある。
サイレントマジョリティの対義語である。
ノイジーマイノリティなどという言葉もある。



 少数派の意見が、拾うべき声なのか、単なる騒音なのか?それを見極めるのが「声を拾う側」に必要な能力の一つであることは間違いない。だが、単に声の大きさで拾うか拾われるかが、決まることも少なくないのが現実。



 騒音なのか、拾うべき声なのかを判別できるAIがあれば、この問題は解決する。そんなAIをプログラミングできる人間がいればの話だが…。

いや、多分プログラミングは不可能ではない。が、このAIは完全にはならないのでAIの「拾った」声の結果の、責任をとる人間が必要になる。そんなものには誰もなりたがらない。だからこのAIは可能でも実用化しない可能性が高い。

※そもそもAIが示すのは計算結果であって「正解」ではない。確率的に云々という話である。



 一方で「声を上げる側の人間」の問題も当然ある。要するに声を上げている人間側も自分の意見が、騒音なのか、声なのかを見極める必要があるということだ。


 騒音を声のように扱う声を上げる側…
声を騒音と同じように処理してしまう声を拾う側…
「騒音を拾って声を拾わず」の状態はそうして起こる。

声を出すのも聞くのも簡単に拡がる時代だからこそ慎重に…



「少数派の意見が、拾うべき声なのか、単なる騒音なのか?それを見極めるのが「声を拾う側」に必要な能力の一つであることは間違いない。』

「ドーナツの穴」=『騒音を声のように扱う声を上げる側…
声を騒音と同じように処理してしまう声を拾う側…
騒音を拾って声を拾わずの状態はそうして起こる。』



 今日はここまで。文責 江口
20230111.bmp
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