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風評被害をなくすための報道で起こる風評被害

 福島第一原発の処理水は問題ない。だから海洋放出しても問題ない。
これは事実である。
問題ないから、各国の他の原子力施設からも放出されている。
これも事実である。
各国だけでなく、日本の福島第一原発以外の原発からも、今、現実に処理水は放出されている。
これも事実である。



 福島第一原発の風評被害をなくすため、事実を伝えようと考えた報道マンがいた。彼は逡巡し、一旦は報道することを躊躇した。だが、躊躇することは真実を伝えることを使命とする自身の姿勢とは違う。そこで、彼は自らとある地域の原発周辺を取材し、そこでも処理水が海洋放出されていることを地域住民に問うた。

多くの住民は知らなかった。
一部の住民は知っているが風評被害が起こるので報道してほしくないといった。
ごく一部の住民は「福島だけの問題ではない」から報道しても良い(されても仕方ない)といった。

……

 福島第一原発の風評被害をなくすため真実を伝えようとすると、その真実によって新たな風評被害が生まれる。その風評被害を防ぐために真実を伝えること控えると、もとの福島第一原発の風評被害を放置することになる。報道マンの逡巡に強く同感した。

この報道マンの話も事実である……。


 今日はここまで。文責 江口
20230111.bmp
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