もしかしたら以前にも似たような内容を書いたかもしれないが、個人的に興味が沸いたので書いておく。「6割」という言葉が、僕の生きている業界ではしばらくホットな話題であった。「あった」ということは今は少し落ち着いている…。
ある「仕事」があるとしよう。その仕事は専門職でしかできない。しかも、ハードな仕事である。その担い手を増やす必要がある。だから増やすための方策を考えてみた…。そんな話だ……。(少なくとも表面上は)
で、事業所一つあたりの人員数で、その専門職の割合を6割以上にしようという話が出たらしい。ちょっと考えればわかることであが、
『6割以上という割合決めても、その担い手が増えるとは限らない』
のはあきらかだ。
仮に100万円貯金したいとする。1か月の収入が20万円で、その1割を毎月貯金する。ならば、
100万円÷2万円/月=50か月
4年2か月で貯まる。安定した入りがあるなら、割合の話ができる可能性はある。
だが、収入がゼロ円〜20万円の間で変動する場合、1割と決めてもいつ貯まるかわからない。当たり前だが、貯金額を固定して、他の活動は全て止める…というわけにもいかない。もし1割の貯金で50か月で100万円にしたいなら、20万円は確保しなければならない。
収入もないのに貯金の話をしているようなものである。どう考えても滑稽だと思う。
割合の話をするならば、せめてもとになる数が安定的に確保できる可能性が見えてからである。…という話は表面上で、本当の目的はおそらくもっとシンプルなのだろう。
必要性の話にみせかけた、帳尻合わせ、数合わせの話なのだから……。「誰の」「何の」数なのかがポイントだ……。
今日はここまで。文責 江口
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本人です。カウント用
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