『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。
『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第70回は『自分のことを棚に上げられる人は案外能力があるかもという話』その2
誰かがあなたに対して、「自分の事は棚に上げて何かを言われるとき」、あなたは正直いい気分はしないだろう。むかついたり、腹が立ったりするのが普通だ。が、ちょっとここでその気分や感情は横に置いてみよう。
『なぜ、誰かはあなたに自分の事を棚に上げてものを言っても、大丈夫だと思っているのか?』
を考えてみようと思う……。
大前提として、自分の事を棚に上げられる人間は、そういう立場を手に入れている場合が多い。もちろん、立場も空気もわかっていない場合もあるだろうが…。ただ、その場合は「棚上げしてものをいう立場」をキープするのは困難になるだろう。逆にキープできているなら、能力があるということの証拠でもある。
『自分の事を棚に上げて発言できる立場を、その組織でキープできるくらいの実力がある』
ということなのだ。だからこそ自分の事は棚に上げて発言できることになる。
では組織内でそういう立場を手に入れるには、何が必要なのか?それは自分でやるにしろ、誰かにやらせるにしろ、組織力を使うにしろ、何らかの形で、
「結果を出す」
ことが必要になる。「結果が全てだ!」とまでは言わないが、組織内で、ある立場をキープできる人間は間違いなく結果を出している。結果を求めないで、出さないで成り立っている組織があるなら、ぜひ教えて欲しい…。
周囲と協調するにしろ、軋轢を生むにしろ、上から目線だろうが、態度が良かろうが悪かろうが、一定以上の「結果」が組織内での力関係を決定づける…。
※人当たりはできるだけ柔らかい方がいいとは思うが
・資金を出す
・知識や技術を提供する
・情報収集能力
・関係調整能力
等々……
自分のことを棚に上げて発言できる人間は、
『その組織内で、組織の存続に必要な、ほかの人が出来ない、苦手としている「何か」を持っている』
し
『その持っている「何か」で結果を出している』
ということなのだ。その能力、実力は認めた方がいいし、不本意ながらも、無意識的にでも周囲が認めているからこそ、「自分の事を棚に上げて」もその誰かは許されているということなのである。
「ドーナツ」= 誰かに『自分の事は棚に上げて…』とあなたが思う
「ドーナツの穴」= その誰かは『自分の事を棚に上げて発言できる立場を、キープできるくらいの実力がある』
今日はここまで。文責 江口
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