豊中 訪問看護は「あったかリハビリ」へ

ドーナツとドーナツの穴 第65回 『「立場」考』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第65回は『「立場」考』


 (階層)社会学に「ピーターの法則」というものがある。会社組織などで、能力主義の場合、有能な人はどんどん役職≒立場が上がって行く。いわば出世するわけだが、あるところで出世は止まる。その出世がとまる理由が、

『その人が、もっとも苦手あるいは能力を発揮できないポジション』

になったときであるという話だ。

平社員のときは優秀だったのに、役職が上がるにつれて能力を発揮できなくなり、評価が下がる…、といったことが組織内で頻発して、気付けば、組織は無能な役職者であふれていく…。
という内容だと理解している。興味のある人は 「ピーターの法則」で検索してもらえればと思う。


 立場が人を作るという話もある。だから、上を目指して頑張ることも必要なことだ。ただし、自分の能力が一番発揮できる場所で成果を出すということも仕事では求められることも多いはず。


 一番自分が苦しい立場、能力を発揮できない立場、組織内でそんな「立場」にとどまるのは自分も周囲もつらいはずだ。

 『能力を発揮できる場所を探す』

ことも、今のその立場で頑張ることと同じくらい、もしくはそれ以上に重要なことなのかもしれない…。


 立場のために生きているわけではない。生きていくために立場がある。あるいは生きてきたこれまでの結果が今の立場なのだ。だが、これからも生きていくならば、

『生きていきやすい立場』
『生きていて楽しい立場』
『いきいきと出来る立場』
『立場なんて気にしなくてもいい立場』
『立場にこだわらないという立場』

等々……

言い方はどうでもいいが、もう少し「自分の人生本位」で立場に向き合ってもいいのかも知れないと思う。今の立場にさえこだわらなければ、手に入ることも多いと思う。今の立場によって手に入ることが多いことと同じくらいには…。


 繰り返しになるが、社会生活や組織内で、もっと上(の立場)を目指すことを否定するわけではない。ただそれだけが全てではないと言いたいだけだ。僕自身も、目指している立場(場所)がある…。


 今日のブログとは関係ないが、『立場の使い方、そのベクトル』には十分注意したいとだけ思っている……。次回に続く


「ドーナツ」= 『現在の組織内での立場』

「ドーナツの穴」= 『自分の能力が一番発揮しにくい、苦手な立場に、現在の組織内でいないだろろうか?』



今日はここまで。文責 江口
20230111.bmp
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