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猫のこと81 猫の避妊・去勢手術のメリット、デメリット

いつもお世話になっております。ネコ部長ことシカタです。

猫の避妊・去勢手術に対する考え方も、この30年で大きく変化しました。
猫が自由に外に出入りしたいたころは、望まれない子猫のが生まれ、捨てられたり、保健所へ持ち込まれたり後を絶ちませんでした。そのことへの罪悪感も薄い世の中だったと思います。

今では、飼い猫の施術率は約8割となっています。
しかし、『不妊・去勢手術は自然に反する』や『健康な体にメスを入れること』に対する不安もあるかとおもいます。また、完全室内飼いだから、手術しなくてもいいんじゃないの?なんて疑問もあるかと思います。
そこで、今回は題名にもあるようにそんな不安を少しでも解消できるように不妊手術のメリット・デメリットについて書いていきます。

メリット
☆望まれない妊娠・繁殖を防ぐことができる
・多頭飼育崩壊 アパートに50匹とか100匹とか猫がいたなんてニュースをたまに聞きますが、始まりはほんの1〜数匹だったんだと思います。

☆発情の欲求を満たすことができないストレスを取り除ける
・メス 発情期がこない
発情期のメスの大きな鳴き声は猫も飼い主自身も大きなストレスになります。長い猫で1週間泣き続ける場合もあるようで、家族全員寝不足になりますし、近所さんの苦情もでてくると思います。
・オス マーキングをほぼしなくなる
ご存じの方もいるかもしれませんが、マーキングの尿は特に匂いが強く、一度マーキングされたものは匂いがとれず、廃棄になってしまいます。

☆病気の予防になる
・メス
卵巣や子宮の病気の予防、乳腺腫瘍の発生率の低下
・オス
卵巣の病気の予防

デメリット
☆繁殖力を失う
☆肥満になりやすい
ホルモン影響や活動量が低下し太りやすくなるといわれています
☆手術と麻酔のリスク
雄猫なら5分以内、雌猫でも15〜30分程度で、他の手術と比べて手術リスクは低いといえるでしょう。


猫と飼い主さんの関係はお家によって違います。
避妊・去勢手術に限らず、飼い主さんの納得のいく選択をすることが、猫との幸せな生活にとって大切だと思います。

参考文献 with PETS 2020.9 『適正飼養』の普及活動を考える

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※とよなか猫のかぎしっぽの場合、施術前の子猫の場合、譲渡条件に必ず不妊・去勢手術を受けて頂くことになっています<(_ _)>
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気になる方は譲渡会やお見合いで会って頂けます(^^♪

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