豊中 訪問看護は「あったかリハビリ」へ

猫のこと 29 『なつ』のことB

さて、予告にあった通り今回は、子猫の『なつ』が我が家に来てからの先住猫の猫模様について書いていきたいと思います。

猫のこと 27 『なつ』のこと@
猫のこと 28 『なつ』のことA
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まず、始めに我が家の猫構成はこんな感じ。

・ごろ(♀)2歳半 キジトラ
 怖がり。自称リーダー。
 以前、つぶの避妊手術後、つぶが誰だか忘れてしばらくの期間威嚇しまくるという、本来なら多頭飼養に向かない!?性格。

・つぶ(♀)2歳半 三毛
 ごろとは仲良し姉妹。
怖がりで少々神経質の気分屋。好奇心旺盛ですが、心を開く相手やタイミングが極端に狭い。この猫も多頭飼い不向きかもしれません。

・マー(♀)2歳半 サビ
 猫カフェ出身だけあって、物怖じしない性格。人・猫の接し方に関しては、一番バランスのとれている猫。
ごろにはライバル視されており、度々絡まれているが相手にしていない。つぶとは少々距離を置く関係性。


さて、本題に戻ります。我が家に着いてから、『なつ』をキャリーバッグから出さずに、先住猫が外から観察出来るようにしました。興味を持って集まっていた猫たちですが、『なつ』の存在に気がつくと威嚇の嵐。
今まで、仲良しだった先住猫同士も混乱のためか、顔を合わせては威嚇合戦。

・ごろ;リーダーらしく率先して様子を伺うも、激しい威嚇。
・つぶ;遠巻きから観察。おどおど。威嚇に巻き込まれる。
・マー;興味を持って近づくも、周りの猫の雰囲気に引っ張られ軽く威嚇。

それぞれ、まぁまぁ予想通り。ごろの威嚇顔は怖かったです・・・。
猫同士の関係性が悪化してしまうのでは?という不安がよぎりましたが、マーの途中加入という経験をした猫たちを信じることにしました。



少し落ち着きを取り戻りたところで、『なつ』をキャリーバッグから出すことにしました。
『なつ』は猫好きでも、人間好きでもあったので、物怖じせずに先住猫たちに寄っていきました。平然を装っていましたが、私たちも緊張の瞬間でした。

・ごろ;めっちゃ威嚇。手は出さない。
・つぶ;逃げる。遠くから威嚇。
・マー;やや威嚇。興味はある。

猫先住たちの威嚇によって、『なつ』も軽く威嚇。
でも、怖がりな性格が功を奏して、お互いに手を出して傷つけ合うようなことにはなりませんでした。
ひとまず安心。マーの好奇心に期待。


猫同士、適度な距離感を保ちつつ過ごす中で、先住猫同士の威嚇は思ったより早く無くなりました。
仲良くなったきっかけは、マーと『なつ』が鼻チョンの挨拶を交わせた瞬間でした。ここから、猫同士がより馴染んで行きました。マーと『なつ』が遊んでいるのをみていた他の猫たちも、興味を持って『なつ』と接することが出来ていました。
この辺は、猫カフェ時代で鍛えられた経験が、猫たちや私たちを助けてくれました。
マー、ありがとう!!


あと、少しでも威嚇から気をそらすために、“ちゅーる”を一緒に食べさせるという行為を試しました。
案の定、少々ウーウーを低い唸り声を上げるものの、皆、ちゅーるに夢中。
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険悪になりかけると、おやつで気を惹くという作戦は上手くいきました。



マーが率先して、一緒に遊んでいました。
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遠巻きに観ていた期間が長かった心狭猫のごろ・つぶですが、徐々に追いかけっこをして遊び、近くで寝たり、お尻を嗅いだり(猫界の鼻チョンより親密な挨拶)と変化が現れました。
アンビリバボー!!ごろ&つぶも成長したんだなと実感しました。

始めは、遠巻きに・・・(冷蔵庫の上)
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ごろ&つぶ。『なつ』に対して気に食わない顔しています。
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徐々に、気にしなくなる。
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くんくん。
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どれどれ。
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何、見えますのん?
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馴染んでいます。
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『なつ』のいた日々は、先住猫たちの変化や成長を感じることが出来た日々でした。
また、共通の敵?のおかげで、ごろ・つぶ・マーに連帯感が生まれ、ほんのり距離が縮まった気もします。
預かり始めた時は不安の方が大きかったですが、猫を信頼することが出来て、少しは成長できたかなと思います。

『なつ』が我が家を去ったその夜。
マーが、『なつ』を探して家中を「うぉぅ、うぉう」と鳴きながら、ウロウロしていました。
寂しい時の鳴き声でした。寂しく思ったのは私たちだけではなく、猫も同様でした。


短い間でしたが『なつ』は我が家に素敵な想い出を残してくれました。
本当に、本当にありがとうね!!
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