豊中 訪問看護は「あったかリハビリ」へ

流離OT江口のちょっと真面目な話 第1回 20121109

masaE6ADA3E99DA2.jpgどうも、特技は「中尾明の声真似」

流離OTの江口です。ここでは、ちょっと真面目な訪問看護に
まつわる話を出来ればと考えています。

今回のテーマは、

『訪問看護は孤独な仕事か?』その1

です。

 訪問看護は、一人で利用者宅を回る孤独な仕事といわれています。
では、孤独でない「看護師」の仕事とは何か?
施設、病院勤務いわゆる内勤の仕事は孤独じゃないのでしょうか?

「訪問看護は孤独な仕事」のウラには「病院・施設勤務は孤独ではない仕事」
ということが潜んでいます。

つまり『病院・施設勤務は孤独な仕事か?』
考えてみることで、「訪問看護は孤独な仕事か?」がより考えやすくなるのです。

 では、病院勤務・施設勤務は孤独な仕事か?について考えて見ます。

 施設の夜勤、施設規模によっては夜勤の看護師1人と介護職の数人で夜勤する場合も
ありそうですね。看護師の数として考えた場合、あれ、どうも孤独な仕事のようです。

 介護付有料老人ホームを例にたとえると、規模によっては日勤の場合でも看護師が
1人しかいない場合がほとんどではないでしょうか?

 デイサービスはどうでしょう?常勤の看護師が2人以上いる状態があるでしょうか?
 ※これも規模次第かな。

 さて、病院です。確かに看護師の数は多くいます。そういった意味では孤独では
無いのかもしれません。相談なんかも出来ますしね。しかし、よく考えてください。
医療ミスや不祥事を看護師が起こした場合、例えばTVなどで、病院の名前は出ます。
看護師の名前は出ます。でも、管理している婦長の名前は出ません。もちろん主治医
のドクターの名前も出ません。「ミスを起こした本人」のみがクローズアップ
されてしまうのです。何故でしょう?。

 実はいわゆる「看護業務」の孤独感は、訪問看護、病院などの業務形態
にあるのではないのです。そう、『専門性』がその正体の一つなのです。

 一般に専門性が高いということは、「その人にしか出来ないこと」である
といえます。言い換えれば、「その人の責任でことが行われる」ということです。

図式化すれば、

 『孤独感』=『専門性』=『責任』

 孤独感は、業務の「責任」の大きさによるものだったのです。

 訪問看護は、自宅で利用者と1対1で相対する為、その「責任」がみえやすく、
施設・病院は勤務している人数が多い為、「責任」が見えにくいだけなのです。
※責任が見えにくいだけで、軽くなるわけではありません。

一つの結論が出ました。

『訪問看護の仕事が孤独なのではない。専門性の高い看護という仕事の責任が
孤独感を生んでいるのである。』

予告すれば、この結論は「途中経過」、ミスディレクションです。では、また次回。

※あくまでも江口の私見です。ご意見感想等は江口にお願いします。

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